2012年9月1日土曜日

蓮沼執太フィルが名古屋にやってくる (9o9)/蓮沼執太フィルが名古屋にやってくる (9o9)/

蓮沼執太フィル。


今回、総勢13名のバンドメンバーで、ついに名古屋へやってきます!



初、名古屋!楽しみ!くらいの軽い気持ちではなく、けっこう思いつきで進めた感のある企画ですが、意外と、いやちゃんと、前々からいつか蓮沼さんのライブを企画したいな〜って思ってました。ということが伝わる、証明/声明文を以下、繰り広げてみましたので、長〜いですが、良かったら読んでみて下さい。

で、実は、フライヤー製作用に、蓮沼執太フィルのみなさまにプロフィールを書いていただきました。
それは、やはり蓮沼執太フィルが、蓮沼さんひとりの音楽から、各メンバーさんに、どんどん派生/拡張されていった、決して蓮沼さんひとりでは鳴らせないであろう、マジカルでフィジカルなバンドサウンドであると、僕自身おもっていて、でも、僕自身失礼ながらもメンバーさん全員まではしっかりとは知らなかったので、蓮沼さんにお願いして、皆さんに書いていただきました。

フライヤー(裏面)を見てない方もいると思いますんで、せっかくなんでここにぶちまけます。
※なお、下記プロフィールに勝手に個人的な思い入れや補足情報を《補足》として、蛇足させてもらってます。
読めば、ほほ〜!という発見や、あのバンドのあの人が!!へ〜!ってなると思いますんで、ぜひ。


蓮沼執太フィル...are...

蓮沼執太(Conduct)
1983年、東京都生まれ。《蓮沼執太フィル/チーム》を組織し国内外のコンサート公演、展示作品の発表、舞台作品を制作する。エッセイなどの文章寄稿も多数。映画、展覧会、CF音楽、舞台芸術、ファッションとあらゆるジャンルとのコラボレーションを展開する。また自ら企画・構成をおこなう音楽祭《ミュージック・トゥデイ》を主催。主な展覧会に《have a go at flying from music part3》(東京都現代美術館|ブルームバーグ・パヴィリオン)、舞台作品《TIME|タイム》(神奈川芸術劇場)、最新アルバムに4枚組CD《CC OO|シーシーウー》(HEADZ/UNKNOWNMIX)。2013年2月にアサヒ・アートスクエアで個展開催予定。

《補足》蓮沼さんと初めて会ったのは、、(というキモイ書き出しでスタート)、あいちトリエンナーレ(2011)のときなので、もう2年くらい前です。今回のイベントを共催で助けていただいている、元カノーヴァン、元パルルの新見さんが、そのときトリエンナーレ関係のことを企画されていて、WINDANDWINDOWSという、当時、蓮沼さんと、南波一海(元 口ロロ / 現在ライター)さんと、快快-faifai-の藤谷さんのトリオでやっていたネットラジオ番組の公開収録的なイベントin名古屋!を開催され、そこで僕とOTONOTANIチームの3人で、地元の何かおもしろいことやってる人、みたいな枠で少しだけゲストスピーカーとして喋らせてもらったのでした。。。(その内容の一部、一部というか、南波一海さんの「グラビアアイドル」についてのお話のみを拡大特集してTHISIS(NOT)MAGAZINEVOL03の別冊に掲載させていただいてます!!)で、その後、「蓮沼執太チーム」のライブを、大阪/コーポ北加賀屋(てとこで行われたIN/SECTSmagazine×VACANTの企画)で初めて見て、ハートを鷲掴みにされ、「CC OO」がリリースされた直後にはリリースライブin名古屋が実現しなかったものの、今回、ようやく満を持してしびれを切らしての、名古屋上陸!という経緯に至ったわけです。


K-TA (Marimba)
1999年SUICIDE SPORTS CARにてデビュー。SUGIZOを始めとして多種多彩なアーティストをサポートする。MalletKAT,WAVEDRUM等も巧みに操り、独自の音楽世界を構築する。


千葉広樹 (Violin / Bass) 
(Bass,Violin,Electronics)
Kinetic,Rabbitoo,南博FF,Daitokai,弧回,菊地雅晃2BQ,ToyBoat,Gnu,FilFla,サンガツ,田中啓史,mmm,アニス&ラカンカ,LuisNanook,etc...


手島絵里子 (Viola)
ヴィオラ奏者。波多野敦子の弦楽ユニット「triola」のメンバーとしての活動を中心に、他アーティストのライブやレコーディングに参加。クラシックでの演奏活動、指導も行う。今年5月、「triola」1st album "Unstring,string" リリース。

《補足》Triolaはほんとにヤバいです。2回ライブを見たことがあります。扇風機?サイレン?をぐわんぐわんまわしたり。波多野さん(ヴァイオリン)と手島さん(ヴィオラ)という組み合わせ、未知との遭遇でした。。。ちなみに、今回、DJで参加してくれてますasanaこと浅野さんは、Triolaの中部地方のツアーを組んだりされてました。つながっていきますね。。


大谷能生 (Saxophone)
サックス/エレクトロニクスその他。「舞台のための音楽2」(Headz)が最新アルバム。名古屋公演時には、お盆に荻窪VelvetSunで開催する3×7=21連続公演も無事終わって、一回り技量が上がっている。はず。

《補足》大谷さんは、菊地成孔さんとつい先日、名古屋/神戸で行われた、ライブ?トーク?ダンス?なイベントに出演されてました。菊池さんとの共著も有名です。あと、OTONOTANIでは、おなじみのMASTymeさんのバンド)のプレイヤーとしても活動されたり、SIMってバンドやってたり、
今回、DJで出演してくれる日野くんとセッションしてたり、とにかく書くわ、喋るわ、踊るわ、の40歳男性です。


権藤知彦 (Euphonium / Flugelhorn)
日大芸術学部卒業後、米、ボストン大学に留学、修士課程修了。音楽家集団anonymassを結成し4枚アルバムをリリース。またpupaメンバー、YMO国内外のサポートメンバーとしても参加。作編曲家としてもCM、サウンドトラックなども多数発表している。


イトケン (Drums / Glocken / Ukulele)
ドラマー、偽マルチ楽器演奏家。複数のリーダーバンドを率いるかたわらトクマルシューゴ、d.v.d、相対性理論など様々なユニットに参加。また玩具楽器や電子楽器を用いたソロを展開、アルバムを4枚リリースしている。


Jimanica (Drums)
ドラマー、音楽家。武蔵野美術大学映像学科卒。1998年から2年間NYで活動。帰国後、2枚のアルバムをリリース。2012年9月に3作目を発表予定。また様々なアーティストの編曲、CM音楽なども手がける。

《補足》ニューアルバム!Jimanica 3rd album "Torso" も9月19日発売されます!前作「pd」もかなり聞き込んでました!ので楽しみ!詳細☞ http://jmnc-torso.tumblr.com/
で、ちなみにイトケンさんと、d.v.dというツインドラム+映像のユニットもやってらっしゃいます。


斉藤亮輔 (Guitar)
蓮沼執太チーム、フィルにおいてエレキギターを担当。ラップトップ、エレキギターを使ってのソロ活動も行う。

石塚周太 (Guitar / Bass)
ポップデュオ、detune.のメンバー。ギター、ベース等の演奏、エンジニアリングを手掛ける。木下美紗都、グレンスミス等のプロジェクトにギタリストとして参加。他、2011年度に開校した静岡県浜松市立の小学校の校歌の制作や、都内のスタジオのハウスエンジニアとしての活動を行っている。


サウンドエンジニア。ライブPAからスタジオ録音までマルチにこなす。近作では蓮沼執太の他にも、オオルタイチ、平賀さち枝、ショピンなど。

《補足》名古屋公演のショピン、京都公演のオオルタイチさんとこんなところでつながりが見えてきます!

小林うてな (Steelpan)
1989年長野県の標高1000m生まれ。2010年標高3000mの山奥でスチールパンと出会う。空飛ぶ円盤が引寄せてくれる巡り会いに感謝しながら、のんびりぽろぽろ音楽探検中。身長1.44m。


三浦千明 (Flugelhorn / Glocken / Trumpet / Cornet)
1982年生まれ。洗足学園音楽大学卒業。コルネットの可能性を模策中。トランペット以外にも鍵盤打楽器も演奏する。world standard、yuanyuan所属。その他ライブやレコーディングに参加。


以上の13名です。


そして、最後に、
9/9のライブインフォマーションと、
その前に、蓮沼さんとトークショウなどもされてる、畠中 実さんによる、蓮沼執太さん解析文(秀逸)をここに掲載させていただきます。

蓮沼執太を紹介する
蓮沼執太は、かつてラップトップ・コンピュータによる作品をリリースしていた。そのため「電子音楽家」と言われることもあるが、現在蓮沼が主宰する「蓮沼執太チーム(Team Shuta Hasunuma)」や「蓮沼執太フィル(Shuta Hasunuma Philharmonic Orchestra)」といったグループでは、いわゆるラップトップ・ミュージック、エレクトロニカといったジャンルとは趣を異にした音楽を演奏している。人力によるバンド編成、もしくは大人数のアンサンブルである。蓮沼はキーボードとヴォーカルを担当し、演奏中にはコンダクターのようにも振る舞う。ライヴを見ているとその様子が楽しい。演奏しているのが楽しそうに見えるグループだ。
2006年、まず、米国のレーベル、ウエスタン・ヴァイナル(Western Vinyl)よりファースト・アルバムが発表され、翌年には二枚目のアルバム『OK Bamboo』を同レーベルより発表。ようやく三枚目『HOORAY』にして日本のエレクトロニカ系レーベルのプログレッシヴ・フォーム(PROGRESSIVE FOrM)からの発表となる。これは蓮沼の作品の中ではもっとも個人的、かつコンピュータ音楽に接近した作品だ。それもそのはず、自分が使っていたコンピュータがクラッシュしてしまい、その音楽データを救出して作られたのだそうだ。アクシデンタルな作品といえよう。そのアクシデントから、続く四枚目のアルバム『POP OOGA』をHEADZ/WEATHERからリリースし、そこから一転、バンド編成でフォームされた「蓮沼執太チーム(Team Shuta Hasunuma)」を結成。以降、同レーベルを拠点にアルバムやミニアルバム、ライヴをコンスタントかつ精力的に展開している。
文字で書くとあたり前すぎて何の変哲もないように思えることだが、蓮沼はいつもなにか考えている。次の手を考えているような気がするのだ。特に時間に追われているようなそぶりなどまるで見せないのだが、いや実際に暇なのかもしれない、しかし、蓮沼はいつもなにかやっているようだ。時間を無駄にしていないように思わせる。なにかはなにかの前ぶれ、もしくは予行演習、あらゆるものが吸収され、それらは無駄なくなにかに実を結ぶ。もちろん、苦悩や失敗だってあるかもしれない、でもそれを感じさせない。そんなところはいまどきの若いやつぽくない。
蓮沼は、音楽をすることにとどまらないなにかを求めているようだ。音楽が音楽でしかないことに飽き足りなくなっている。さらに音楽となにかと結びつけることによって、なにか場のようなものを生み出そうとしている。もちろん音楽は音楽でしかないし、蓮沼ができることはいまのところ音楽しかない。しかし、音楽が音楽としてしか機能しないことへのもどかしさをどうにかしたいと思っているのか。60年代には演劇や音楽や美術や映画や文学やその他はとても密接に関係していた。なにか同時代の磁場のようなものが渦巻いていた。しかし、いまはそういう時代でもない、ような気もするが、シラケているよりはとでも言うように、あえてフィクサーの役を買って出ようという意気込みが蓮沼から感じられはしないか。
畠中実 NTT インターコミュニケーションセンター(ICC)主任学芸員




4枚組の大作アルバム「CC OO」リリース後、
蓮沼執太フィル、【初】の名古屋公演、堂々開催!

マジカルでフィジカルな総勢13名の蓮沼執太フィルをメインに、
その他、ナイスな共演者達による、ナイスの盛り。
来場者限定の蓮沼さんからの未発表音源プレゼント有り

9月9日(日)

18:00 Open / 18:30 Start / 21:00 End

愛知芸術文化センター(リハーサル室 中)
前売:3500円/当日:4000円(いずれもドリンク無し)

※お子様連れも大歓迎!小学生以下のお子様は入場無料となります。
ご予約人数を明記の上(お子様の人数もご明記ください)メールにてご予約くださいませ。
本のしおりにも使える(!!)特製前売券は、ON READING/CAWAcafe/アトリエみちくさ/愛知芸術文化センターにて販売中!


<出演>

○ショピン  (http://chopiiin.com/
野々歩(コケストラ)タカハシペチカ(ヒネモス)田中馨(ex SAKEROCK
3人が集まって、2006年活動開始。2011内田武瑠(ex GoodDogHappyMen)を正式メンバーにして、space shower networks inc. より3枚目のアルバム「春のソノタ」をリリース。野々歩の素直な歌声を囲む 、ひと癖ある楽曲と演奏者達。アコースティックの楽器から ひとたび音が広がると、がらくたや玩具も 一緒に歌い出す。ちょっと古風な言い回しや 何でも無い一時の情景をおとぎの話の様に歌い継いで行く。
ちょっぴりおかしくて、じんわり染み入る新しい音楽の形。是非、ご賞味あれ。2012年4月から、NHK Eテレアニメ  おじゃる丸  18:00~18:10エンディングテーマ「マロのさんぽ」を担当。2012年5月 初のDVD作品「花の下の人々」とミニCDの2枚組とおじゃる丸エンディングテーマ「マロのさんぽ」をリリース。200861stALBUM発売。7FujiRockFestival出演。都内中心のライブハウス、カフェライブ。他、落語との共演、子供向けのワークショップ、金沢21世紀美術館での公演、新潟小千谷市震災チャリティライブなど 地域に密着したイベントにも意欲的に活動中。2009年秋2ndアルバム「はしょられた物語」を発売。2011年春space shower networks inc.に籍を移しミニアルバム「春のソノタ」を発売。日本各地しみじみと活動中。


○ジョセフ・アルフ・ポルカ (http://soundcloud.com/josephalfpolka
スーファミ世代の4人組による、長久手の森からから宇宙を目指すHPP(ほんわかポップ楽団)。2007年4月結成、ぼんやりとした活動を経て2009年本格的に活動を開始。以後、名古屋を中心に多くのライヴイベントに参加。

○蓮沼執太フィル

蓮沼執太 (Conduct)
石塚周太 (Guitar / Bass)
イトケン (Drums / Glocken / Ukulele)
大谷能生 (Saxophone)
K-TA (Marimba)
小林うてな (Steelpan)
権藤知彦 (Euphonium / Flugelhorn)
斉藤亮輔 (Guitar)
Jimanica (Drums)
千葉広樹 (Violin / Bass)
手島絵里子 (Viola)
三浦千明 (Flugelhorn / Glocken / Trumpet / Cornet)

※なお、9/9京都公演、9/10東京公演とはメンバー構成が若干違いますのでご留意ください。各公演の詳細☞

<SPECIAL DJs>

浅野裕介(asana/BEMBE)
浅野裕介を中心とした音楽プロジェクト。彼は、バリ島滞在時、虫の音、蛙の声などからインスピレーションを受けて曲作りを始めたという。そのエピソードが物語るように、ガムラン、カリンバ、ウクレレ、シタール、トランペット、アナログシンセなど、さまざまな楽器によって紡ぎだされるエキゾチックな雰囲気は聴き手の心の琴線に触れる。2002年にSTIFF SLACKから1stアルバム「kupu kupu」を発表。レコード店だけでなく、カフェや雑貨店、家具店などでもロングセラーを記録。TORTOISE等の作品で知られるアンディー・ミューラーがジャケットデザインを手掛けた事も話題となった。2004年末には豪華アーティストが多数参加した、リミックス・アルバム「ini apa?」を発表。続いて2005年にはタナカアキラとのスプリット・アルバム「split」と精力的なリリース。2006年には初の歌モノに挑戦した待望の2ndアルバム『le le』をEaselより発表。2009年には多数のゲストヴォーカリストを起用した3rdアルバム『SUAR』を発表。ミニマリズム、MPB、アフロポップを消化し、独創性豊かでハイブリッドなポップスを作り上げた。全国で積極的に行われているライブでは、ダブ処理も加わったダイナミックな演奏や、美しいアコースティック・バージョン、ループサンプラー等を駆使したソロセットなど、多様な表情を見せる。これまでに国内外の多数のアーティストと共演。個人名義ではゲームソフト、映画、TV番組のサウンドトラックなど活動の場を広げている。サポートミュージシャンとしても多くのアーティストの作品に参加。2010年からラテン、アフロビートと下敷きにした総勢10名の大所帯バンド”BEMBE"を始動。同時に自主企画イベント”AFRONOVA!”を定期的に開催。今後もさらに音楽性の拡張を続けていくだろう。



YPY(a.k.a.日野浩志郎 from TalkingDeadGoats’45, bonanzas)

自らコンポーザー/プレイヤーを務める、TalkingDeadGoats’45、bonanzasのほか、BOREDOMSギターオーケストラメンバーとして参加したり、大谷能生さんとのセッションや、YPY名義でのソロする等、様々なベクトルで音楽を発信する、、、なにわのジョニーデップ!!!


[ ご予約・お問い合わせ ] 

tkbcdef@gmail.com までメール、もしくは、08036195981までお電話で。

そして、特製!前売りチケット(イラスト:てんしん君、デザイン:ぼく、印刷:アトリエみちくささん)も発売中です。

本のしおりにも使える(!!)特製前売券は、ON READING/CAWAcafe/アトリエみちくさ/愛知芸術文化センターにて販売中!


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